特にオチは無いけど「ヤハタサマ」って題で実体験を1つ
俺が5~6歳の時の正月。
長野にある母方の親戚の家集まって飯食ったりテレビ見て談笑してて、俺は従兄弟とゾイドってオモチャで遊んでたんだけど、なんか玄関が開いた気がして廊下の方に視点移したのさ。
リビングと廊下は曇りガラスのドアでうっすら影が見える程度なんだけど、2mは余裕である女の影が音もなく通り過ぎて、怖かったけど「追いかけなきゃ!」って思って廊下に飛び出したんよ。
そしたら爺ちゃん婆ちゃんや親戚みんなが
「行くな!連れてかれっぞ」
「大丈夫よ、見間違いだからね」
「次、なんか見ても絶対シラこけよ」
などとめちゃくちゃ叱られ、結局その日はトンボ帰りする事になった。
そんな事も忘れかけていた2年前の正月。
当時より家族が1人増え9歳下の弟(当時中2)と両親と共にまた親戚の家に挨拶に行った時である。
弟がトイレから戻ると泣きそうな顔で「デカイ女が居た。廊下に」と言ってきた。
あの日の様にみんなが大丈夫、怖い事は何も無い。
と言っていたが、気になった俺は「みんなにも見えてるの?」と聞いた。
すると口々に「子供の頃は見た」「今は見ない」と言い、次いで爺ちゃんが「ありゃ八幡様(ヤハタサマ)だよ。
この近くの山にナントカ(覚えてない)八幡社って小さい祠がある。
そこの神様がこの街を見て回ってるんだよ。」とか言ってた。
確かにあのデカイ女を見たのはガキの頃の一回のみでその日は見る事はなかった。
真偽は不明だが、全国に出没する事や、デカイ女の霊、子供の頃に見る等、今や有名な「八尺様」のルーツは「八幡」と言う神社や地名に関係あるのかもしれん。
って話です。
終わり