裏のおばちゃん

裏のおばちゃん 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

これは俺が小学校の時にあった実話です。
場所は山梨県甲府市内武田神社とゆう武田信玄で有名な場所の近くで起きた話。
そのころ僕は学校の帰り学童保育所により皆で楽しく遊んでいた。
山々に囲まれ本当に長閑な反面夜は真っ暗闇になる山々がとても不気味な街だった。
いつもの用に学童近くのおばちゃん達に挨拶をかわし田んぼや松木掘りとゆう大きな池でザリガニやタニシを獲ったりしていた。
なかでも通学路途中にあるこの松木掘りは釣りではなく虫とり網でバンバン捕れる為ガキには人気のスポットだった。

そんなある日学校から帰ろうとしたところいつもの松木掘りの前にロープを張り巡らしパトカーが当時見た事無い位停まっていた。
通学路が変更された位だから並大抵の事件ではない。
小さいながらもそれは解った。
一度帰宅し皆でまたここに集合しようとゆう事になった。
さらに警察とやじうまは増えていた。
警察官が僕等を含む野次馬にさらに下がるようロープを後ろに移動した。
ロープの中では電柱を工事していた風のつなぎを着た男二人と警察官が何やら深刻な顔をして話していた。

やべー話なんだろうなーと思いながらも皆耳をかたむけそのやりとりを聴いていた。
つなぎを着た男が警官に向かって
「最初はマネキンかと思った」らしき声がもろに聞こえた。
「死体か死体があるのか?」と友達がややでかめの声で近くの交番勤務の警官に聴いた。
だまって小さくうなずく警官。
やがて掘りの周りに生えてる草村の下から小さい青いシートみたいな物を持ち警官達があがってきた。
「死体か?」「それには小さいずら」「なんかあれあれ」みたいな会話が飛び交う。
今度は池から流れる用水路部分からもシートらしき物が出てきた。

「おかしい?」皆が固まっていた。
次々に運ばれてくる青いシートが低学年だった自分達はその時まだそれが何かはわからなかった。
すでに2時間はたっていた。
いつのまにか先生や親も何人か来ていて帰宅するように言われた、皆の顔が怒っていたのが何とも印象に残っていた。
僕等はまた帰るふりをし自分達が遊んでいた猟場で何があったか気になり3人だけでこっそり戻った。
作業は終盤を迎えていた。
集めたシートはかなりあった。
「頭が・・・」聞こえた。確かに今頭と言った。
友達が僕に言う。
僕には聞こえなかった。
しかしやたら熱くその友達が「頭なんとかって話してる」と言う。
僕等は暗くなった事など忘れてひたすら耳を傾けていた。。
「もう帰りたい」
僕個人は嫌な感じがしてたまらなかったのでずっと思っていた。

ビビりながらも友達には悟られまいと僕も必死に現場を直視していた。
「あったぞー」
警官がありえない位大声で叫んだ!
あまりの大声に皆驚きいっせいに声の方向を向いた。
駆け寄る警官達、行きたいけど行けない僕等。
この時なぜかもう怖さみたいなのはなかった。
「観たい」
ひたすらこの気持ちが湧いてくる。
上にあがってきた警官のもってきたそれを見て眼を背ける者や一瞬しかみない警官もいた。
「観たい!」「何があるだろう?」僕等は声に出していた。
そんな思いとは裏腹に友達の家族が迎えに来た。
連れられて僕も仕方無く帰宅した。
しかし数時間後事態はすぐにニュースで判明した。
なんとあそこからバラバラ死体が出たとゆうのだ。
「やっぱり。。」
解っていたがとても恐ろしくなった。
何故なら僕等は前の日もその前の日もザリガニ捕りに行っていたからだ。
次の日新聞やテレビも来ていた、アホな僕等はインタビューに答えてプチ有名人気取りだった。
実際は放映されたかは不明なのに。。
どうやら女だったみたいで年齢は40~50歳位とゆう事は報道されていた。
しかし一ヶ月後事態はさらに僕等のみじかなものになったのだ。

一ヶ月はたっていたと思う。
殺された人が判明したとゆう話しを学校できいた。
学校の近所のアパートに住むおばちゃんとゆう事で皆結構動揺した。
しかし僕は「誰?」程度だった。
事件依頼その掘りは鉄線が張られ釣りなどもできなくなった。
事件からかなり日数がたったある日いつものように学校帰りに学童へ寄る。
ふっとなんか知らないけどいつも挨拶していた近所の叔母さんがここ数日いない事にきずき学童の先生に聴いた。

「先生、最近裏のおばちゃんいないよー」
いつもガキの下校を見ながら挨拶をしてたので気になり聴いたんだと思う。
先生はしばらく時間をおいて「知らないの?」
『えっ?』
「ほら掘りの、、、」
『えっ?』全然まだわからない鈍感な自分。
『亡くなったでしょ?』
「えっあのバラバラおばちゃんだったの?」
ビビリながら小声で言ったのは今も覚えている。
「でもおかしい、、、。」この時点で本当にそう思っていた。
なぜなら数日前まで僕はおばちゃんに会っていたし挨拶もしていたからだった。
友達にも話したが皆見ていないと言う。
影が薄かったとか、透けていたとか全く無く本当にいつものおばちゃんだった!!
あれから27年位たつんだけど今だに僕は半年以上死んだ人間に挨拶を交わしていたと思うとマジで怖いです。
その後犯人が捕まったかはなぜか忘れているのにおばちゃんの顔と死体が出た日の前後は覚えている。

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