地下鉄で“ヤバい人”に遭遇した時の話。
停車駅に近づいた時、車内で女がいきなり手に持っていた携帯電話を投げた。
ガシャーンと音がして、液晶面がバリバリに割れていた。
「コイツ、なんで自分で携帯電話を投げてるんだ?」
「オカシイ人?」
・・・・・・
・・・・・・
周りの人達がザワザワし始めた。
そんな中、電車は停車駅で止まる。
すると、その女が下車しようとしていた男性を捕まえた。
そして、「何するのよ!携帯電話、弁償してよ!」を喚き叫ぶ。
全く関係のない男性も周囲も全員がポカーンとなった。
女が自分で携帯電話を投げたのに、何故か男性を引き止めて文句を言っている。
ちょうど扉のところで二人の口論が始まり、電車が発車出来なくなった。
若い駅員が駆け付けて来て、対応しようとする。
しかし、女の怒りに押されてしまう。
そこで若い駅員は、男性を事務所へ連れて行こうとした。
・・・が、そこへ後から来た年配の駅員が携帯電話を拾い上げ、女に話しかけた。
「お客さん、またですか?もともと壊れていたのをまた投げたんですね。
今日はさすがに警察呼びますからね」
そう言って、年配の駅員が女をズルズルと車内から引きずり下ろした。
そんな騒ぎがあったのを何も知らない女性が、空いている席を探して隣りの車両からやって来た。
女性が女の座っていた座席に腰を下ろした直後、その女性が前に倒れた。
あろうことか、座席に沢山の針が仕込んであったのに気づかず座ってしまったらしい。
次の停車駅ですぐ乗客全員が下ろされ、その電車は不審物点検で乗れなくなってしまった。
あなたも電車や公共の座席を利用する際は、確認してから座った方が良い。
私はこの出来事があってから、確認しないと座れなくなった。