脳外科の怖い話を聞いたことがあるよ。
脳外科の手術って何時間もかかるらしい。
だから途中に休憩をはさむんだってさ。
その脳手術の話なんだけど
ある日、中年の男性の脳手術をしたんだってさ。
脳手術ってのは場所にもよるんけど、頭蓋骨をのこぎりで切って頭蓋骨をヘルメットみたいにパカッとあけてやるらしいんです。
そんでもって手術は順調に進んでてそろそろ休憩しようって事になって医者たちは隣の部屋で休んでいた。
そのとき手術室では患者は麻酔がかかったまま眠ってたんだけど・・・
麻酔の量が足りなかったのか患者の意識が戻ってしまったらしい。
そして朦朧とした状態になったわけ。
そんでフラ~っと自分の露出してる脳を触ってしまったらしい。
でもそこを偶然看護婦さんが見つけてあわてて隣の部屋にいる医者を呼んできて消毒して大事にはいたらなかったらしい。
そして手術はおわったんだけど、もともと難しい手術だったせいもあってその中年男性の脳に障害が残ってボケてしまったらしい。
そんで何日かたってその中年男性を見てみるとベッドで寝ながら壁に何か書いてたらしい。
そこで看護婦さんは「壁に落書きしちゃダメですよ」って注意しようとしてその絵を見てみた。
それは絵っていうより子供の落書きのようなかんじだったんだって。
丸を重ねて何度も何度もなぞって書いていたらしい。
注意してもその男性は一心不乱に書いてやめようとしなかった。
「ボケた人だから仕方ないな・・・」
って思った時、看護婦さんは手術中にあったできごとを思い出したらしい。
そこで急いでカルテを持ってきて見てみるとそのぐるぐる書いてあった丸はその人の指紋と同じ模様だったんだって