マムシ酒

マムシ酒 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

去年 田舎の爺様の家に遊びに行ったときのこと

爺様「おめぇはもうハタチだな?よし いいものやる」

そういって爺様が取り出したモノは・・・

爺様「ほぅれ 今朝取れたての新鮮なマムシ酒じゃ」

なんか・・・黄色っぽい避けにとぐろを巻いて沈んだマムシの姿・・・
グロイ めちゃグロだ 俺が青い顔してると

爺様「大丈夫だぁ もう死んでるからよぉ」

俺(じっちゃん・・・違う 生きてるとか死んでるとかじゃなくて・・・)

爺様「ほれほれ なぁ死んでるべ?」

そう言ってツンツンと箸でマムシをつつく爺様 その途端!

シャァ!!! 

爺様「ほわぁぁ!!」
俺「ヒィィィィィィィィィィ!!!」
俺「じっちゃーーーん!!!生きてる!!生きてるぅ!!!!!!」

あわてふためく俺 対照的に爺様は落ち着きを取り戻し 手に持った箸の一本を電光石火の早業で振るいガッっとマムシの首を押さえ込み
もう一本の箸でマムシの頭を ガスッ!ブキュッ!

爺様「ふぅはぁ~・・・いやぁ~すまんかった ちょ~っと漬け込みがたらんかった」
俺「・・・じっちゃ~ん・・・洒落にならんよぉ~・・・」(涙目)

その後いただいたマムシ酒は出汁が良く出てて・・・

俺「くっさぁ!!! じっちゃん こんなの飲めねぇ!!」
爺様「良薬口に臭し(違) 薬だと思って飲め~ 夜にはギンギンになるどぉ」
俺「こんな山の中の一軒家でギンギンになってもしょうがないっしょぉ!」
(麓の街まで片道3時間)
爺様「なんなら婆ちゃん貸してやるぞ 婆ちゃんの寝技は年期が違うぞ」
俺「嫌じゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」

まぁ・・・爺様の家に行くと退屈はしない 今年も逝こうかなぁ

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