一年前の事。
俺の通ってる学校の近くに「アカシロタンク」ってよばれてるその名の通り赤と白のチェック柄(?)の給水塔があるんだけど、そこは結構昔から居るんだってそんな話が流れてた。
けど、そんな事も忘れて、そこで俺と後輩とで遊んでたんだ。
時刻は8時。
夏だったけど結構暗くなっててさ。
みんな疲れてきてた。
俺が「そろそろ帰ろうか?」って言うとみんな同意。
鞄を持って坂をおりていた。。。。
坂の途中の外灯の側を通る。
一瞬悪寒がした。
誰かに見られている。
その旨をみんなに伝えようと口を開こうとした時だった。
ピー…
………何だ?「誰か口笛吹いた?」俺が尋ねる。
全員首を横に振る。
と、また
ピー…
この音は明らかにソプラノリコーダー(小学校で使うやつ。)
しかも何も押さえずに吹いた音。
タンク本体の方からそれが聞こえた。
さっきも言ったが夜8時。暗い。
そんな時間に小学生が一人でこんな場所に笛等吹きにくるだろうか?…ありえない。
特にタンク周辺は暗いので、こんな時間人も寄り付かない。
寒い…夏なのに何故?
俺はとりあえずどうしようかと考え、口笛をふいて見た
ヒュー!
口笛が響いた。
数秒後。
ピー…
鳴った。
答えるようになったのである。
みんな怖がって足早に出口へ向かった。
(といっても出口の門までは十数メートル)
出口付近で振り返ってみた。
一瞬白い陰が横断した。
ローブを纏った様な感じの白い陰が。
その後、視線は消え、やっと落ち着きを取り戻せた
あの笛は?あの陰は?いっさいの事がわからない。
沖縄人で、俺と同じ様な体験をしたやつは、知らせて欲しい。