Aさんという俳優がいました。
ある日、大阪の道頓堀で撮影があり、大阪に向かい、メイク室で待っていました。
他のタレントや俳優たちは、担当のメイク係が既に来ていたのですが、Aさんだけメイク係がなかなか来ませんでした。
すると、メイク係がやっと来ました。
周りの人たちも「やっと来た」という雰囲気になっていました。
すると、Aさんの髪の毛をひと撫でしたあと、メイク係がいなくなっていました。
でもAさんは「トイレに行ったんだろう」と、あまり深く考えていませんでした。
それから数分、別のメイク係が入ってきて、「Aさんのメイク担当です。」と言いました。
もちろん周りの人たちは目と耳を疑いました。
さっき、いつものメイク担当が来たのですから・・・。
そしてメイク係はこう説明しました。
「Aさんの担当のメイク係が、首を吊って亡くなったそうなので、その代理で来させて頂きました。」
足元を見ると、さっき来たいつものメイク係が使っていたメイク道具が置かれていたそうです。