それはまだ私が小学5年か6年のとき。
ある夢を見た。
道を歩いていると、かわいらしい3つくらいの女の子がひとりで歩いてくる。
黄色いレインコートに、黄色い帽子、黄色い長靴をはいていた。
可愛いなぁと思っていると、突然どこからか二人組の男たちが現れて、女の子をさらおうとした。
私は咄嗟に男たちに立ち向かい、女の子を助けたのだ。
女の子は
「ありがとう。いつかまたきっと会おうね」
と言った。
ここまでが夢の話。
それから時は流れ、結婚して娘が生まれた。
娘が3つのときお婆ちゃんが娘に、黄色いレインコートと黄色い長靴、黄色い帽子を買ってきてくれた。
それを着た娘は嬉しそうに私に見せに。
あ!あのときの女の子!!と思って呆然としていると、
娘がぽつりと
「ねっ。また会えたね」
と。
その後聞いても、娘はその言葉を言った記憶はないと言うけれど。