まだ実家に居たころ、一人で留守番していた時のことです。
母親が買い物から帰ってきて、いきなり怒り出しました。
理由を聞いてみると、雨が降ってきたから洗濯物を取り込んでおくように電話して、それで洗濯物を見てみると、取り込んだものがカールーフ下にある野菜籠の上に置きっぱなしだ、というのです。
でも私はそんな電話を取ってませんし、電話も鳴っていませんでした。
居間でテレビみながらワープロで書き物していたのですが、電話は居間の隣の廊下にあり、3メートルくらいしか離れていないのです。
母は、そういえば電話に出たのは男の声だったようだ、と言っていました。
返事も
「わかった」
の一言だったようです。
ちなみに実家は昔ながらの住宅地で、私道のどん詰まりにあり、通りすがりの人は普通入ってこないようなところです。
近所の人に聞いても、誰も取り込んでいないとのことでした。
未だに誰に話しても笑われる不思議な話です。
個人的には、もうすこしなのに生まれて来れなかった弟が、座敷童にでもなったのかなとか思ってます。
この家は昔から大きな白蛇も出てました。
敷地は100坪くらいしかないのに。