6年前の4月に東京から博多へ出張中に知り合ったA美さん。
彼女は自分より年上35才の未亡人。
彼女にはお子さんが2人いて、記憶では中学生の男の子1人と幼稚園の女の子1人。
彼女と知り合ったことで自分に起こった話は今度改めます。
今回書くのは、彼女の旦那さんがまだ存命だった頃の話。
いま中学生の男の子が赤ちゃんの頃、A美さんが同窓会で1日外出することに。
旦那さんはトラックの運転手で休みだったので赤ちゃんと2人でお留守番をすることに。
旦那さんは赤ちゃんと2人で1日を過ごすなんて初めてだったので、何をしていいのか戸惑い気味。
せっかく2人で過ごすのなら記念にと思い旦那さんは赤ちゃんの写真を撮ろう考えた。
当時主流だった使い捨てカメラをタンスから探して来て、思い出になるように色んな構図で写真を撮ったんだ。
2人の時間はあっという間に過ぎ、A美さんも帰って来てから写真の事を話し、A美さんも写真の出来を楽しみに翌日受け取りに行った。
出来上がった写真はどれも綺麗に撮れていて、旦那さんに見せるのを楽しみに帰りを待っていた。
旦那さんが帰ると笑顔で写真を見始める。
すると…
旦那さん「これおかしいよ…」
何を言ってるのかわからず、A美さん
「何が?綺麗に撮れてるでしょう」
写真には旦那さんと赤ちゃんのツーショット写真がたくさん。実際どれも良く撮れている。
旦那さん「なんなんだよ…俺…一枚も自分は撮ってないよ。何で全部に俺が写ってんの…」
その時の慌て振りはなかったらしい。
嘘としか思えない程に全ての写真に旦那さんと赤ちゃんが綺麗に写っているのだから。
写真はその後お祓いしてもらったが、その前に普通の友人に見せたところ、友人は全部の写真に薄っすらとラメが入ってると言っていたとのこと。
最近は減ったらしいが、子供の頃の赤ちゃんの写真には、どれもうっすらとラメが入っていると気付いたのもその時だと言う。