小さい頃に祖母の家で体験した出来事。
私にとっては洒落にならないくらい怖かった事。
うちのばーちゃん家は築50年は経とうかというボロ家なのね。
もちろん木造。
今はレトロでいいななんて思えるようになったけど小さい頃の私にとってはそれはそれは怖い場所だった訳で何が怖いって、うちのばーちゃん墓守やってるから墓のド真ん中に古い木造の家が建ってる。
トイレも今時ボットン便所とかいうヤツで、裏庭には井戸まである。
しかも縁側の真正面に、戦争慰霊碑orz
夜とか、本当洒落にならん怖さだったのを記憶してます。
まぁここまでは…立地条件を除いてはまだあってもおかしくない…
と、思わせて下さい。
何が嫌だって、寝室になってた20畳くらいの大部屋にあった観音像。
夜に寝てると何かあるんじゃないかと怖くて怖くてしょうがなかった。
しかも無駄にデカい上薄暗い部屋だから威圧感ムンムン。
と、まあこんな感じの祖母の家。
前置きが長くなりましたけど、15歳の夏休み。
お盆だったんで、ばーちゃん家に行った時のこと。
私は夜一人でそのだだっ広い寝室に寝てた訳です。
ふすま1枚隔てて母さんとかがいてね
図にするとこんな感じ。
寝 | 居
|
室 | 間
↑
ふすま
布団が5組敷かれた真ん中に私は寝てたんですね。
で、ふと目が覚めた。
時計を見たら午前2時。
母さんも叔母さんも叔父さんもばーちゃんもじーちゃんも寝てた。
したら何か上の方から音が聞こえる。
何だろう?と思って薄暗い部屋の中で目をこらすと……
天井に直径30センチはあろうかという巨大な蜘蛛が。
しかもうごうごとあっちへ行ったりこっちへ行ったり……。
虫が死ぬほど嫌いな私、深夜だというのに叫び声をあげた。
でもみんな起きてくれなかったorz
いつ落ちてくるのかとガクブルしながら眠れぬ夜をすごしました。
次の日の朝、ばーちゃんに聞いてみたら昔からいる家の守り神みたいなものだとのこと。
知らなかったよ、そんなのいるなんて……
○○は虫が嫌いだから言わなかっただけなんだけどね~
と笑いながら言った祖母、明らかに楽しんでました。
あんなありえない大きさの蜘蛛見るくらいならなんか出そうだと皆に言われるばーちゃん家なんだし
観音様が動いたのを目撃したり幽霊見たりした方がまだよかった……
ちなみに今もその蜘蛛が怖いのでばーちゃん家に泊まる事だけは出来ません。
8年前の出来事でした。