死んだ夢

死んだ夢 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

気が付いたら私は山道を歩いていました。
山道といっても歩いている地面はコンクリートで、道幅も車が余裕で通れる広さです。
両端にはガードレールがあり、その奥に木々が連なっているという感じでした。
天気は晴れで、木々の隙間から日光がキラキラと入っていました。

周りを見回してみると、私が知っている人物が何人も同じ方向に向かって歩いていました。
皆同じ小学校、中学校、高校の友達やクラスメイトなどです。

私はその中の友達一人に

「どこに行くの?」

と聞きました。
すると友達は

「死者が行く場所。」

と言うのです。

私はびっくりして

「何で?」

と聞くと友人は

「だって俺ら死んだじゃん。」

と答えました。

それを聞いた私はなぜか

「何歳まで生きた?」

という質問をしていました。
すると友達は

「87。」

と返しました。

気付くとベットの上でした。
あまりにもリアルな感じがありましたが、ここで私はさっきまで夢を見ていたんだと理解しました。

ふと時計を見てみると、針は午前1時40分ごろを指していました。
確か眠りについたのは午前0時ごろだったため、まだ1時間半ぐらいしか寝ていません。
なんとなく目が冴えてしまっていましたが、このまま起きてしまうと明日が辛いと思い、眠るようにしました。

気がつくと、また同じような山道を歩く夢が始まりました。
私は戸惑いながらも辺りを見回してみると、今度は誰もいません。
しかも真っ暗です。
自分が歩いている道路だけがわずかに見えますが、先のほうはあまり見えません。

少し歩くと左に細い道が見えました。
私は左に曲がってみることにしました。
道を抜けると、そこには大量のお墓が並んでいました。

私はまさかと思いお墓を見てみると、そこには自分の名字が彫られているものもあります。
さらにお墓の横には自分の名前も彫られており、享年87という数字が彫られていました。

そこで目が覚めて、朝になっていました。

私はまだまだ87歳には程遠いですが、その年に何かがあるのでしょうか。
夢の中ではありますが、友人も87歳で死んだと言っていたことが、何となく気がかりです。

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