怪談作ってみました。
俺が踏み切りで電車が通り過ぎるのを待っていると、踏切りの向こう側に女性がいることに気付いたんです。
きれいな人だったんでみとれていると、こっちの視線に気付いて自分の方をジッと見つめきたんだけど、何故か目を逸らせないんですよ。
そしてニタっと笑いかけてきた。
と思うと今度は怒った表情に変わった。
かと思うとまたニタっと笑いかけ、そして睨み付ける。
そんな動作を何回を続けていたのでさすがに普通じゃないと思うようになってきた。
そうこうしている内に電車が通り過ぎて行ったんです。
すると、さっき一人だった女性が3人に増えていたのだ!
こっちから見て右側の女性はニタッっと笑いかけていた。
左側の女性はこっちを睨み付けていた。
そして真ん中の女性 ...というか肉の固まりはおそらくその女性だったのだろう。
全身がぐちゃぐちゃに引き裂かれた人間だったものだった。
俺は「うわっ!!、とんでもないもの見てしまった!」と思い、目をつぶった。
そして恐る恐る目をあけると、目の前にその3人が立っていた。
そして真ん中の肉の固まりが口を開いた。
その声は粘着質でこの世のものとは思えない声でこう言ったのだ。
「一回やってみたかったんだよね、こういうの。
やっぱり恐いの?ねえ、恐いの?」