私の通っていた中学校には嫌な噂があります。
学校ですのでいくつかの通学路の設定ありますが、何故か私の家から近いT字路は通学路ではありません。
Tの横線は学校の塀に面していて、縦線は学校に続く畑道です。
その噂は畑道のものです。
ちょうど今の時期、夏の終わり頃、雨上がりの蒸し暑い夕方道に街灯がつく頃になると、彼女は現れます。
運悪く部活帰りに一人でこの時間に畑道を歩くと現れるのです。
幾つか対処法もあるみたいなんですが・・・・・。
ここからは当時、付き合っていた彼女の体験談です。吹奏楽部の帰りに遅くなってしまいました。
門限の手前もあってやむなく、そこを通る事にしました。
学校を背に進むと街灯が9本あります。
対処法① 9本の街灯を通り過ぎるまで一人で「しりとり」をする
※必ず途切れさせないこと。途切れさせると・・・・
完全ではないが有効らしいんです。
3本目をこえて5本目が見える頃・・・・・・
彼女が現れました。
5本目の下に何かが・・・・・・
対処法② 呼吸を止めて3本目に戻り33秒数えてから道を変える
※振り返ると消えてくれる場合があるらしい
でもこの日は消えてくれませんでした。
髪が長くて下半身の無い内臓を引きずりながら
ズズズズ・・ズズズ・・・ズズズ・・・
こちらに近づいてきます。
ズズズ・・・ズズズズ・・ズズズ・・・・ズズ・・
内臓を引きずる嫌な音とあたりに立ち込める獣のような臭い・・・
近づく彼女の顔は地面に引きずる髪に隠れて表情はわかりませんが、寒気にも似た悪意が全身にに纏わりついてきます。
悲鳴を上げながら逃げると、彼女はものすごい速さで追いかけてきます。
ズズズズズズズズズズz----!!!!
噂では速さは時速30kmにもなるそうです。
死にもろ狂いで学校の塀まで走って振り向くと、もう7~8m後ろまで来ていました。
恐怖で蹲りそうになりましたが最後の対処法を使いました。
対処法③ 壁に張り付き、引き付けて引き付けて、横にかわす。
※あまりのスピードのため方向転換できず壁に激突、自爆します。
「いてっ、いってぇ・・・マジいてぇ、、ヤベ血出てるし、ヤベ」
と、言って消えたそうです。
※ 対処法は私の中学限定らしいのでお気おつけください。