ある少女の事件でのこと

ある少女の事件でのこと 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

今度は創作じゃなくて、本当に聞いた話を書くね。

実は俺、昔に臨床心理学を専攻してたんだけど、うちの大学には「犯罪心理学」の専任教授がいなくて、大学が長期休暇の時に、他大学から教授を呼んで特別講義を受ける形をとってたのよ。

そんで某大学院からS教授(うちの世界では知る人ぞ知る、有名人)を呼んで講義を受けるんだけど、理論よりも現場での経験を話してくれるから、引き込まれる感じで話に入っていけた。
犯罪心理学の授業だけあって「アノ」有名な事件の真相とか裏話とかも、結構ぺらぺら喋ってくれたから、そういう意味でも魅力的だった。
もちろん守秘義務の許す範囲で。

んで、聞いた話の、その中の一つをここに書くね。
この事件も超有名な事件、1○年近くもの間、○んきんされてたある少女の事件でのこと。
被害者が保護された後、現場検証にその教授も警察官と一緒に同行したらしいんだけど、現場は想像を絶するものだったらしい。
加害者の母親が「気づかなかった」とか言ってたけど、それがすぐに嘘だってわかったんだって。
なぜか?

犯人は相当に重度な強迫性障害(わからない人はググってね)だったらしいんだけど、異常な愛着対象であったその少女の身に付けているもの、体外に排出されるもの(尿、大便、経血など)を全て「保管しておかなければ」「彼女のものを家から外に出してはいけない」って感じの強迫観念に襲われていて、できる限り保管していたらしい。
だから、部屋の壁をおおいつくすように貼られたナプキン(生理周期も逐一チェック)、冷蔵庫にはパックにいれて凍らせた大便や尿、廊下にはできるだけ日にちが過ぎていない大便やゲロが所狭しと置かれていて相当な悪臭を放っていたんだって。
日にちが経ちすぎると虫が沸くから、母親がころあいを見てこそっと捨ててたらしいんだけどその時に息子(加害者)から暴力を振るわれていたんだって。理不尽だよね。
加害者は被害者の出したての尿なんかは飲んだりしていたそうだ。
そしてこう言ってたんだって。

「お前はずっと前から俺のモノ。これからもずっと俺のモノ」

こんな環境の中で暮らしていたかと思うと洒落にならん位にガクブルです!(((゜д゜;)))

一応証拠物品として、パックに詰められた尿やら便やら回収したらしいんだけど、警察官もさすがに「おえっ」って何度もえづいてたらしい。
「こんな事件は初めてだ」とつぶやきながら。
今は被害者の方の社会復帰と精神的回復、そして周囲のご家族の方たちの心のケアを心から願っています。

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