今から約20年前の高校生の時、友人のAから夜電話がかかってきた。
急いで来てくれというので言ってみると、Aが写真を前に青ざめている。
どうしたのか聞いてみたところ、今日現像し終わったインスタントカメラの写真にヤバいものが写ってるからそれを俺に見てほしいとの事だった。
写真をみるとAの部屋でBがCを撮影したものだった。(撮影時はこの3人で部屋にいた)
カメラに向けてピースサインをしてるCの顔の辺りに白い霧のようなモヤがかかっている。
タバコの煙でもないようだ。
Aにヤバいのってこのモヤの事?と聞くとそうだと答えた。
全然ヤバくないじゃん、たまにあるよこんなのと言うとAはもっとよーく見てくれと言ってくる。
仕方なく顔を近づけてよーく見てみると全身に鳥肌が立った。
白いモヤの部分は白い文字で
ワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテワタシヨリフコウデイテ
とビッシリ書いてあった。
俺は思わず声を出して写真を放り投げてしまった。
当時はデジカメやパソコンもほとんど普及してなかったし合成なんかありえない。
当時霊を全く信じていない俺もこの写真はヤバいからお祓いとかしたほうがいいんじゃないかと月並みなアドバイスをしてその日は帰った
数日後、Aと会ったので写真はどうしたのか聞いてみたら次の日にBにも見せてその後ベランダで燃やしたとの事
翌年Aが死んだ
1年後Cも死んだ
Bは写真の事を思い出し次は俺だと言ってビビリまくっていた
しかし、Bは今も元気に生きている。
時々Bとその写真の話をする。
その写真を見たことあるのはもう俺とBしか居ない。
Aの家に行けばネガがあるはずだからいつか機会があればネガをもらってまた現像してみたいと思ってる。