大阪の千日前という街があります。
そこには、千日前ビルという商業ビルが建っています。
でも、そのビル、呪われてるんじゃないかって言われてるんですよね。
そこのビル、1回火事で焼け落ちて、もう1回立て直して、また崩れたんです。
その呪いのような話の一部をお話しします。
あるサラリーマンが、千日前通りというところで、駅に向かうため、走っていました。
時刻は夜7時、空は薄暗く、街の光で通りは照らされていました。
もうすぐ駅に着くという時に、目の前に人だかりが。。。
ちょうど千日前ビルの前でした。
その人だかりは、千日前ビルを眺めていました。
「何をしてるんだろう」
そう思いましたが、駅に向かうために人をかき分けながら駅まで歩いていきます。
でも、妙なことに気付いたんです。
その日は雨だったのですが、その人だかりの人は誰一人として、傘を差していませんでした。
「————–おかしい・・・」
そう思った瞬間、道路にタクシーを止めたタクシーの運転手が
「おい!早くタクシーに乗れ!!」
と言ってきました。
「いや、電車を使うので良いです。」
そう断ったのですが、
「いいから早く!俺はあんたのことを思って言ってるんだぞ!!」
そう言われたので、変に思ったのですが、渋々乗ることに・・・
乗せられて数分経ったときに、サラリーマンは乗せた理由を聞きました。
「いやぁ、あれなんだ。
あんたが誰もいないところを、何かをよけながら歩いてたから助けないと・・・と思ってな。」
と、タクシー運転手は告げました。