とっておきの話しします、私の知人が大学の時の話です。
知人男性Aとその彼女B、男性の友人Cとその彼女Dの4人で心霊スポットに行ってみようという事になり、幽霊が出る事で有名なペンション(たぶん山梨だかその辺だと思ったけど忘れた)に行く事になった。
深夜Aの車に4人を乗せ、真っ暗な山道を進みさらに険しい獣道に入っていった
夜中の1時頃、今は既に廃墟になり何年も経っている二階建ての薄汚いペンションに着いた。
重たくて何か行っちゃいけない空気を感じながらも、怖い所が割と平気なAが懐中電灯を持ち、前を行く事になる。
そしてゆっくりペンションに入って行く1階をテキトーに排回し『俺、全然余裕~、次、2階行こう2階。』とA。
でも2階はさすがにやめとこうという3人、しかしAが『大丈夫だよ次行こう』と押しきる形、それで階段を上がって2階に着いたとたん
『ズザザザザザザーッ!!』
っと急に強風と大雨が降りだしてきた、それには全員超ビビりながらもう帰ろう!って話になり車まで戻る。
雨に濡れながらAの車内で『いやぁ~何も幽霊とか出なかったけど、超怖かったねぇ、じゃあ帰ろうかー!』と来た道を戻った。
しかししばらく走ると来た道とは違う事に気付いた!
大雨の夜だし山の中だから途中で間違えた道に入ってしまったのだろう。
『でも方向的には合ってるしそのうち大きい道に出るだろ』
と言いながら険しい山道を少し上がっていくと助手席のBが慌てて
『えっ?今左側に女の子走ってたよね?幽霊じゃないよね?』
と言う。
すると『俺も少女いたような感じしたけど…』とA。
CとDも『見た』と言うしアレは幽霊ではないと結論付けた。
でもこんな山奥でしかも大雨の中何してたんだ??
もしかしたら迷子になって困ってたのかもしれないし…戻って車で送ってあげた方が良くない?!
って話しをしているとまた左側に人影が見えた。
大人の男性が傘をさしながら走っていた。
B『さっきの子の親じゃない?教えてあげようよ!』って事で車を止めると男性の方から車に近付いてきて窓ガラスを叩いた。
Bが窓を開けると眼鏡の男『女の子をみませんでしたか?』
B『ああ!女の子ならすぐ下にいましたよー!』と指を差す
『今みんなで戻ろうか心配してたんですよー。』
男は『安心しました。ありがとうございました。』とだけ言い、下に向かって走って行った。
『やっぱ親が探してたんだわよかったね』なんて言いながら車を進めた。
道を間違っていたもののなんとか無事に帰る事ができた…。
二日後、ニュースを見ていて目を疑った!
まさにアノ山の中で見た眼鏡の男、あれが最悪の連続幼女殺人犯、宮崎勤。の顔だったのだ!
あとから聞くと、どうやらアノ山の小屋に誘拐した少女を連れこみいたずらしバラバラにして殺していたという…。
それを聞いたB(宮崎に少女の場所を伝えた女性)は自分のせいで少女が殺されたと完全に思い込み、ショックで重度の精神病になりまるで別人のようになってしまったという事です