長文だが、こないだ体験した話
帰省のために福岡から大阪への夜行バスに乗った
俺はいつも、夜行バスに乗る前にビールを飲み干しておいて、乗ったらすぐに眠るようにしている
だからその時もバスに乗って、アイマスクをしてスリッパに履きかえたらすぐに眠ってしまった
いつもならそこから兵庫くらいまで爆睡しているのだが、なぜだかその時はふと目が覚めた
バスはどうやら止まっているらしく、どこかのSAで休憩中のようだった
俺はトイレでも済まそうと思ってアイマスクを外してギョッとした、暗い明かりで照らされた車内に誰もいなかったからだ
SAに止まったからといって、乗客の全員が社外に出るなんて普通あり得ない
寝てるおっさんや運転手の人がいるのが普通のはず
変だな~と思って外に出ると、バスが止まっているところから施設までの距離が妙に遠い
うまく例えられないけど、駐車場が校庭の端から端の二倍くらいはあったと思う
俺は面倒だったが停車時間が長いのを恃みにバスの位置を確認しながらトイレに向かった
遠くに見える施設の光が、今考えると気持ち悪かった
やっとの事でトイレについて用を済まして、買い物でもしようかと思ったんだけど、コンビニはしまっていて、薄暗い売店には、俯いたレジの爺さんと濡れ花とかいうお菓子くらいしか売ってない
人が少なくてラジオも流れてない施設が気味が悪くて、バスに戻ろうと駐車場にでると、空いた駐車場に続々と車が入ってきている所だった
こんな深夜にいきなりなんで?と思いながらのんびりバスに戻っている最中に気がついた
入ってくる車の殆どが、霊柩車だ
全てがそうじゃない、トラックとかワンボックスもあった、でも霊柩車が多い
高速にそんなの走ってるはずがない
俺は怖くなってバスに急いだが、車が入ってきて風景が変わったせいでバスの位置が分からない
その後、しばらくバスさがしてたんだけど見つからなくて、バス会社に電話しても繋がらんくて、怖えーって思いながらも何とかバス見つけて出発して普通に大阪着いたと言う話
あれ、何か怖くないな