数年前、人間関係でメンタルがヤられてメンヘル系オフに度々参加していた時期があってね。
その日は「自◯をしようとした人orしようと考えている人」みたいなガチめの集まりで、新宿駅に集合してカラオケに移動の流れで男女合わせて6人だったような気がする。
カラオケに到着してから皆で適当に歌ったり酒が入っていくにつれて、ぎこちないながらも和やかな雰囲気になってきた所で本題に入った。
1人1人が氏にたい理由を皆の前で発表していく、というもの。
覚えているだけで、恋愛関係のもつれからリスカを繰り返す女性(二の腕までリスカ跡やら火傷跡でズタズタ)。
会社内のパワハラに耐えられなくて首吊りをしたけど失敗した男性。
1人が話し終える度に皆泣きながら、アナタは悪くないとか、同情の言葉を投げかけていた。
今思うと異様な光景だけど、当時は傷を舐め合うだけでも救われた気分になっていたんだよね。
僕の番が終わって最後の女性の話が始まった。
幸薄そうだけどなかなかの美人さん。
上司と不倫して中絶、風呂場で手首を切ったけど発見が早くて氏にきれなかった、と。
(同じような境遇だったのか、リスカ跡の激しかった女性参加者が嗚咽交じりに激しく泣きながら聞いていたのが印象に残ってる)
とまあ、本来ならここで満足してお開きになるハズだったんだが、この美人さんが奇妙な事を語り始めたんだ。
自◯未遂後に、いわゆる霊と言われる存在が「見える」ようになってしまった、と。
カラオケ内が微妙な空気になっても美人さんは僕達に訴えかけるように話を続けた。
退院してから街を歩いていると、交通事故現場で血まみれの女性が無表情で立っていた。
それが始まり。
両足が切断された状態で苦しそうに這う小学生くらいの男の子。
飛び出た自分の内臓を必死に集めようとしているライダー。
屋上から飛び降り自◯を繰り返す女子高生。
美人さんは「見える」だけで意志疎通はできない、と言っていた。
毎日、毎日、何年間も同じ時間にビルから飛び降りを繰り返す女子校生を不憫に思い、なんとか止めようとしたが、話しかけても無反応で触れる事もできない、と。
(美人さん、この現場で半狂乱になって病院に運ばれたらしい)
この女子高生はお腹の大きさから妊娠している可能性があり、自分は赤ちゃんを含めた2人が芯でいく様をただ見ることしかできない。
こんな能力は要らない!きっと、この能力は自◯しようとした自分に対して罰として神様から贈られたもの、だと。
そして、自◯しても幸せにあの世に行けるとは限らない。
自分が見えているモノ達のようにこの世を永遠にさ迷う事になるかもしれない…。
だから、どんなに辛い事があっても自◯なんかしないでくれ!と。
美人さんが話し終わったあと、みんな呆気にとられてました。
でもまあ、この話が僕の中で強烈過ぎて立ち直るキッカケになったから美人さんには感謝してます。
以上です。
駄文失礼しました。