1980年代の初頭…
アメリカのオレゴン州ポートランドでは地元のゲームマニアの間で、ある噂が広まっていた。
「一部のゲームセンターだけに設置されている『ポリビアス(Polybius)』ってシューティングゲームがヤバいらしい」
アーケードゲームのポリビアスは全体が真っ黒の筐体で、ビデオゲーム黎明期としては斬新で美しいグラフィックにハマるゲーマーが続出。
毒と言っていいほど夢中になったゲーマー同士が、順番を巡って殴り合いの喧嘩をしていたなんて話もある。
それだけじゃない。ポリビアスをプレイしたゲーマーには、おかしな症状が現れた。
繰り返しプレイした人の中には、悪夢にうなされたり、記憶を失ったり、幻覚に悩まされたり、中には自殺してしまった人も…
なぜ、そんなゲームが世に出たのか?
後に、ポリビアスはCIAが行なっていたマインドコントロール実験「MKウルトラ計画」の一環ではないか?
と言われている。
ゲーム画面の中にはプレイヤーが気付かないようなサブリミナルメッセージが込められていて、繰り返しプレイするうちに頭がイカれてしまう…
「MKウルトラ計画」は自白剤やLSD、超音波などを使い、いかにして人間を洗脳できるか?
そしていかに完璧な尋問をできるか?
を研究してきた恐るべき実験と言われています。
市井の人々は、ポリビアスを通して知らず知らずのうちにそうした個人情報を献上していたのかもしれません。
黒尽くめの男がゲームセンターにあらわれて、プレイヤー達のデータを回収していたなんて話もある。
ネットが普及し始めた2000年代初頭から、ポリビアスに関する噂が実しやかに囁かれ始めた。
「自分は当時ポリビアスをプレイした」
「私はポリビアスの開発に携わった」
「どうせ作り話だ」
ゲームの内容はアタリの『テンペスト』(1981年)に近いそうですが、未だ詳細は不明。
あくまで都市伝説だと一蹴する人も多いが、ポリビアスが存在しなかったと証明する方法も無い。
ポリビアス (都市伝説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%B9_(%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC)