携帯からで悪いけど…最近ちょっと面白いことになってる。
全然怖くないし、正直微妙かなーとは思うけどちょっと書かせて欲しい。
とりあえず11月末くらいのこと。
自分田舎の大学生でさ、夜はいつも満員電車に乗ってる。
1時間に1本の電車だから、部活帰りの学生とか会社員とかで本当にもう、鮨詰めって感じになる。
その日は運良く席に座れて、ぼんやりしながら電車に揺られてた。
試験続きで疲れてたからただもうひたすらぼんやり。
視線は向かいの座席の下辺りかな。暖房の穴あるのわかる?そこらへん。
それで、何駅か過ぎて人が降りたり乗ったりを繰り返した後にさ
「見えてたっしょ?」
って、左隣りの兄ちゃんから声かけられた。
とりあえず、(はァ?)って思った。
それでも、誰かと勘違いしてるのかなーとか考えて
「あの、なんですか?」(ちょっと迷惑そうな顔で)
って尋ねたら、逆にびっくりした顔された。
びっくりしてんのはこっちなんですけどー。
酔っ払いがたくさん乗る電車だから、またそのテの奴に絡まれたか…って思ってた。(たぶんめちゃくちゃ顔に出てたと思う)
その兄ちゃんは
「あー、ごめんね。違ったかー」
ってぶつぶつ言ってた。
あんまりバツが悪そうにしてるもんだから
「どうかしたんですか?」
って聞いてみた。
そしたら、ちょっと何か迷った顔してから携帯を取り出して、
『幽霊って信じてる?』
って文字を打って見せて来た。
……はァ? 思いっきりそういう顔したね、マジで。わけわかんないよね。
でもまぁ、明日の話のネタになりそうだとか思った自分も自分だけどw「信じてないこともないですけど」って答えた。一応。
兄ちゃんがわざわざ携帯で文字を見せて来たのは、幽霊って言葉を口に出して変な顔されるのが嫌だったかららしい。
(実際は別の意味で変な顔してたけどさ)
微妙にではあったけど、幽霊に対してポジティブな反応したから安心したみたいで、そっからは普通に話し始めた。
「さっきさー、君、幽霊見てたんだよ」
「いやいやいやいやいや…」
いきなり意味不明なこと言うから、勢いで全否定した。
全否定は予想済みだったみたいで、兄ちゃんは
「君がさっき見てたとこねー、子供居たよ。子供。」
気にしない感じで一気に言った。
そーっスか、としか言えなかったよ。だって、そんなの見てないから。
(だから幽霊なんだって言われたらそれまでだけど)
正直、信じられないし真偽を確かめようとも思わなかった。
どちらにしろ、見てない事実は変わらないから無意味。
兄ちゃん曰く、私はただぼーっとしてたつもりだったんだけど、その場所には子供が居て、要するに幽霊にガンつけてる感じだったらしい。
子供(幽霊?)も私の方をじーっと見てて、絶対お互い意識して見てる風だったとか。
さっきの駅でその子供が降りて行ったから、兄ちゃんは声を掛けて来た…ということらしい。
真っ直ぐ幽霊にガンつけてる奴は珍しかったんだとw
自分にしてみれば何も見えてないわけだから、そんな突飛な話には愛想笑いするしか無かったよ。
嘘だろーwと思ったし、何も見てないからちょっと信じられないって言った。
「じゃー君、どこ見てたの?」
って聞かれて
「下の方。ほら、暖房のやつ。穴のとこ」
って答えた時、ちょっとだけ、ひやっとした。
よく考えたらずっと満員電車で、目の前はもちろん人が立ってるし向かいの席にも人が座ってるしその前にも人が立ってる。
暖房見える隙間あるか?(限りなく無いんですけど)
いや、きっとちょっと隙間があってそこから…(そういやぼんやりしてた時、人の脚を見た印象が無いかも?)
いろいろ考えてるうちに降りる駅に着いたから、電車降りた。
兄ちゃんはそのまま無視したけど、もうどうせ会わないだろうからいいやって
今年の1月に入ってからの話。
たぶん2日だったと思う。
福袋を買いに行った帰りで、夕方くらいだった。
電車を待つ列の中に、前に電車の中で声を掛けて来た兄ちゃんを見付けた。(以下、略して電兄)
あっちもこっちに気付いたみたいで、会釈してみたら近付いて来た。
「俺のこと、覚えてるー?」
「幽霊の人ですよね」
意味不明だとは思ったけど、それ以外に言い様が無かったのでそう返したw
あっちは特に気にしなくて「そうそう」とか言って笑ってた。
話を聞いてみたら、自分が通ってる大学の通り道にある専門学校生らしいってのが分かった。
それで、なんか流れで一緒に電車に乗って話してたら、やっぱり前の話になって。
あれ以来(あれ以前もだけど)特に不思議な体験はしてないんで、やっぱりあの話は嘘だったんだろーって言った。
電兄も私がもう幽霊とか信じそうにないのを分かったみたいで、特に改めて「あれはマジだよー」みたいなことは言わなかった。
ただ、冗談ぽく変な(実はちょっと興味を持った)話をされた。
「ぼんやりしてた後にさー、どこ見てたか思い出せる?」
いきなり質問されて、意味が分からなくて何も答えなかった。
「思い出せない時ってね、幽霊と目が合ってるんだよー。」
「はァ…そうなんスか…」
こいつやっぱり変な人なんだな、と思った。
電兄の話をまとめると、
・たとえ幽霊が見えなくても、人は幽霊を見る(感じる)アンテナ(?)を持ってる。
・意味なくぼんやりしてる時は、無意識にアンテナが幽霊をキャッチしていることが多い
・更に、ぼんやりしてた後にどこを見てたか思い出せなかったり違和感を感じるって時は、幽霊と目が合ってる可能性が高い。
この話を聞いたら、前に感じた奇妙さ(満員なのにどうして暖房が見えたのか、とか)がぴったりあてはまるんだよね。
電兄も、なんとなく私がそう感じるのを見透かしてた感じ(に見えた)。
この時はそういう話をした所で降りる駅についた。
これが、電兄と会った2回目の話。
ちなみに名前は聞いてなかったし、こっちも名前は言ってなかった。
(やっぱり前回同様、もう会わないと思ってたから)
電兄の話はそんなに信じてなかったけど、なんとなくぼんやりするのが怖くなった。
ごめん、文章下手過ぎだな。
説明の部分意味不明だったら言ってくれorz