本気の殺意

厨房の頃で、もう17年前です。 クラスにおかしい子(仮にA子としよう)がいて、虚言症というか嘘ばっかついてた。 「彼氏がねー、私のこと可愛がってくれてー」とかいつも話すんだけど、そいつブスで、彼氏...

形見分け

俺はとある物のコレクターなのだが、コレクター友達であるAがある時突然、余命宣告を受けるような大病に罹ってしまった。 もう手の施しようがないレベルで、元気に動いているのが不思議な状態だったとか。 ...

訪ねてくる女性

私は結婚して2年目。 平日は仕事で、休みは土日。 いつもは洗濯や掃除をまとめて土日にするのですが、今日はなんだか気が進まず、昼寝したりぼぉーとしたり。 夫もいつまでも起きて来ないので、気にせ...

幸せになれましたか?

もう7年前、まだ俺が学生だった頃の話。 入学した時から半年近く住んでいたアパートが、どうも不動産屋のミスで二重契約状態だったらしく、裁判になって俺は期限内に出て行かないといけなくなってしまった。...

くらげ

灰色の空から、水気をたっぷり含んだぼた雪が落ちてくる。 その日、学校は休みだったが、私は朝から制服に身を包み、自転車に跨っていた。 自宅のある北地区から街を南北に等分する川を越えて、南側の山の...

師匠シリーズ 第43話 田舎 前編

大学1回生の秋。 その頃うちの大学には試験休みというものがあって、夏休み→前期試験→試験休みという、なんとも中途半端なカリキュラムとなっていた。 夏休みは我ながらやりすぎと思うほど遊びまくり、...

都会の暗渠

みなさん、暗渠(あんきょ)って知ってますか? 地下にある川のことで、普段は大きな地下通路として都市の下にあります。 雨水管や地下鉄と繋がっていて、大雨時には放水路になります。 私たちが学生の...

顔染みの風習

ほっとんど会った覚えのないばあちゃんが亡くなったから葬式に出る事になった。 母親のほうのばあちゃんで、記憶にあるのは猫を抱っこしてニコニコしてたことくらい。 で、葬式会場に行こうとしたら、会場じゃ...

バッドトリップ

バイト先で知り合ったヤツとの話を書く。 ドラッグとかそういうのが嫌いな人は読まないほうがいいかも。 じゃ、書くね。後にも先にもこの時だけだった、ハッキリと見たのは。 その友人をWとする...

窓越しに肩を掴む手

本日、生まれて初めての霊体験をしてしまいました。 もう、つい先程ですよ。 ちょっと状況を説明しづらいのですが・・・。 今日は、ちょっと残業をしまして、いつもより帰りが遅くなりました。 山の...

お前も喰ってやる!

これは、私の従兄(以下K)が実際に体験した話です。 Kは不思議な夢を見た。 いつの間にか、真っ暗闇にKは居たそうだ。 遠くの方でかすかにゴリゴリとかボキボキとか、変な音がする。 その音は決...

師匠シリーズ 第42話 図書館

大学2回生のとき、出席しなくてもレポートだけ提出すれば少なくとも可はくれるという教授の講義をとっていた。 嬉々として履修届けを出したにも関わらず、いざレポートの提出時期になると「なんでこんなことしな...

ユースホステル

ニュージーランドをこの前バイクで旅したんだ。 南島にダニーデンって町があって、そこのユースホステルは、幽霊が出ることで有名なんだ。 そこの建物は50年前病院だったらしい。 石造りのりっぱな建物だ...

小さな白い影

私は親族に、主に妻の家族へ隠し事をしている。 なぜ私だけが知り、なぜあの時お義父さんが私だけに話したのか。 それは10年以上経過した今でもわからない。 それは妻の母親、つまり私のお義母さん...