
師匠シリーズ 第62話 怪物 「転」
図書館からの帰り道、私はクレープを買い食いしながら商店街の路地に佇んでいた。 夕焼けがレンガの舗装道を染めて、様々なかたちの影を映し出してる。 道行く人の横顔はどこか落ち着かないように見える。 ...
図書館からの帰り道、私はクレープを買い食いしながら商店街の路地に佇んでいた。 夕焼けがレンガの舗装道を染めて、様々なかたちの影を映し出してる。 道行く人の横顔はどこか落ち着かないように見える。 ...
怖い夢を見ていた気がする。 朝の光がやけに騒々しく感じる。 天井を見上げながら、両手を頭の上に挙げて伸びをする。 自分が嫌な汗を掻いていることに気づく。 掛け布団を跳ね除けて身体を起こす。 ...
京介さんから聞いた話だ。 怖い夢を見ていた気がする。 薄っすらと目を開けて、シーツの白さにまた目を閉じる。 鳥の鳴き声が聞こえない。 息を吐いてから、ベッドから体を起こす。 静かな朝だ。 ...
私の家族はけっこう普通じゃない。 こんなこと書いてる私自身もいま普通じゃないけど。 詳しく書いてく。 えーっと簡単に箇条書きすると 父親(54)水道とか浄化槽関係の仕事についてる。 家が...
僕が高校二年の頃、友達とよく埼玉県の飯能に近い昔から有名であった岩登りの練習場に行きました。 そこは基本的には私有地なのでしょうが、しっかりした岩質と、人口登攀の練習ができること、首都圏に近いこ...
府中の東京競馬場の3コーナーから4コーナーの間には魔がすみついている。 昭和48年の天皇賞で、大本命視されていたハクホウショウがその魔のコーナー間で突然、ガクッとのめり、騎手が降りてみると、左前足が...
幽霊も怖いけど、やっぱ人間も怖いよ…って話。 高校時代バスケ部で、部活はいつも体育館でやってたんだけど、火曜日はバレー部が全面使うため、体育館が使えなかった。 それでバスケ部は、火曜日は体力作...
取りあえず実話。自分の経験談。 霊とかは出てこないからそのつもりで。 ちなみにおいらはかなりおっさんです。 ガキの頃、海辺生まれの俺は、良く潜りに行って小遣い稼ぎをしていた。 アワビなんか...
私は今、独り暮らしをして3年目になる。 掃除をしていたところ、実家から持ってきた石を久々に見つけたので、そのエピソードも思い出してみた。 うっかり長文になったので、3回くらいに分けて書き込みます。...
高校時代妙な体験をした。 あまりに妙なので、これまで一度もまわりから信じてもらったことがない。 でもほんとうに体験した100%の事実。 高2の秋。 私の通う高校は文化祭などはまったく無関心...
十代最後の思い出に、心霊スポットとして有名なトンネルがある山に行った時の話。 俺と友人三人は金も車も無かったので、バスを乗り継いで現地に向かい、夜に歩いて帰宅するという、今考えたらアホ過ぎる計画を立...
小学校2年生の教室で、図工の時間に『あなたの家族を描いてね』という課題が出た。 みんなお喋りをしながら色鉛筆で画用紙いっぱいに絵を描いた。 原っぱにお父さんとお母さんと女の子がニコニコ笑いながら並...
聞いた話である。 「面白い話を仕入れたよ」 師匠は声を顰めてそう言った。 僕のオカルト道の師匠だ。 面白い話、などというものは額面どおり受け取ってはならない。 「県境の町に、古い商家の跡...
僕たちの泊まったホテルに数年前まで小さな宿舎があったそうです。 その宿舎はお父さんと、まだ幼稚園生の娘、二人で経営していました。 ある雨と風の強い日です宿舎にズブ濡れになった男が 『今夜...
他人に話して怖いか怖くないか正直わからないがここ最近体験した、少し怖くて不可解な話をさせて欲しい。 少し長くなるので、時間がある人は読んで欲しい。 俺はマッサージ、その中でもタイ古式マッサージが好...