山盛りのどんぶり飯

山の中の山盛りのどんぶり飯の話。 大学時代、登山サークルに所属していた。 田舎の大学だったので近場に登れる山がいくつかあり、そこそこの規模のサークルだった。 そのサークルの先輩に尾久(仮...

師匠シリーズ 第116話 月と地球

師匠から聞いた話だ。 小高い丘のなだらかに続く斜面に、藪が途切れている場所があった。 下草の匂いが濃密な夜の空気と混ざりあい、鼻腔を満たしている。その匂いの中に、自分の身体から発散させる化学物...

お守り

これは私が学生のころ、友達(Nちゃん)から聞いた実話です。 Nちゃんの小学校から付き合いのある友達、育美ちゃん(仮名)が体験した、本人にとってはすごく辛くて悲しい話。 育美ちゃんは、小学校に上...

舞子墓園

地元にある舞子墓園ってとこで自分と友達が体験した話。 自分の人生の中で唯一といっていいくらいハッキリ異常だと言い切れるおかしな体験だった。 そこはそこそこ大きな下り峠の中に墓園を作ったような場...

死者に会える方法

これは叔父さんがイギリスに滞在していた時に、現地のイギリス人の仕事仲間から聞いた話だ。 とある青年がいたと言う。学生で、同じ学年に付き合っている彼女がいた。 非常に仲睦まじく、お互い卒業したら...

モッケ

私は友人の間では『幽霊避け』扱いされています。 行ったら絶対何かある!と言われているような心霊スポット巡りに私が同行すると、何も起こらない。 自殺者が出た部屋に入居した友人が霊現象で悩まさ...

冬山の避難小屋

不思議な話を聞いた。 だが、怖い話ではなかった。 それは今から8年ほど前のことだ。 S宮さんというディレクターが、冬山の撮影をするため山に登ることになった。 スタッフは、ディレクターのS宮...

師匠シリーズ 第115話 死滅回遊

師匠から聞いた話だ。 大学二回生の春のことだった。 僕はオカルト道の師匠から頼まれて、現像された写真を受け取りに行った。 店舗にではない。普通のマンションの一室にだ。表札もないその部屋のドア...

京都の聖護院御伝荘

自分は京都からかなり離れた場所に住む、ごく普通の学生です。 霊感は少しだけあって、たまに幽霊の見た光景や生前の光景見ることができます。 といってもほんの少しだけで、宿舎はごく普通の物に感じられ...

開いていた 屋上

殺伐とした空気のなかケータイ&文才0ですが小学校の時の話を一つ。 私が通っていた小学校には屋上がありました。 まぁ何処の学校にも屋上はあるんですが、大抵は立ち入り禁止になっていて入れないように...

自分の身体を求めて…

わたしが大学の時に、群馬県の方に旅客機が墜落しました。 季節は巡り、悪友とツーリングに行こうという事になりコース関係上、墜落した付近の峠を走らねばなりませんでした。 悪友はいっさい、心霊や妖怪とい...

あけみつきし

夢ネタは敬遠される。それは承知なんだが、申し訳ない。少しつきあってほしい。 私自身、明晰夢はよく見るし、変わった夢には慣れっこだが、昨夜の夢は全く別物だった。 森の中の小道を一人下っている。す...

嫉妬深い彼女

異常に嫉妬深い彼女に別れ話を持ちかけた。 やさしい人だったが、妙にネガティブでさびしがり屋だった。 本格的に付き合いだして、はじめて彼女の異常さに気付いた。 俺の携帯がなるたびに、誰からなのか何...

右腕

チャットにハマっていた頃の話だ。 まだ、ネットの普及率が30%を割っていて、接続料金は従量制というもの。 使った分だけ通信料が跳ね上がるわけ。 時間を気にせずチャットが出来る方法は23時から...

気付いてるんだろ?

11月末頃のことを。 その日俺はバイトのシフトが入っていたので、大学から直でバイト先に向かった。 そしていつも通り仕事をしていると、店の外にチラッとなんか変な物が見えた。 色は白に近い灰色、...