そう・・・未だオレが人形者じゃなかった頃の話だ。
うちの近所にゴミを分別しないで出す馬鹿女がいた。
何回か注意したのだが、一向に聞き入れてくれなかった・・・
ある日、その馬鹿女が人形をゴミ捨て場に捨てたんだ。
その日は燃えるゴミの日。
なのに、不燃ゴミであるべき人形(記憶的にはDDっぽい)をゴミ出ししやがったのだ。
むかついたので翌朝早く、その人形を馬鹿女の家の玄関にお返ししておいた。
だが流石、馬鹿女でありました。
それだけでは済まなかったのです・・・
二,三日経って、オレが野良仕事に出かけると、畑の一角に掘り返された跡がある。
そこは土を休ませていて作物を作っていない場所だった。
不信に思って掘り返したら、馬鹿女の人形が出てくるではありませんか!
その日の夜に馬鹿女が帰宅したら文句を言いに言ってやろうと思って、とりあえず泥だらけの人形は持ち帰った。
その日は忙しかったので、人形の事を思い出したのは夜も遅く12時を回った後だった。
その夜は雨が降っていた。
それも土砂降りの雨だ。
とりあえず雨合羽を着て手に人形を持って馬鹿女の家に向かった。
車が止めてあったので馬鹿女が在宅してるのは判ったんだが、家の明かりはすでに消えていた。
雨もひどいし、こんな真夜中に寝てる馬鹿女を起こすは、自分も非常識の仲間入りをしそうな気がした。
馬鹿女に文句を言うのは翌朝にしようと思い、とりあえず人形を玄関先に置いて帰った。
翌朝、馬鹿女に文句を言うのを忘れた。
まぁいいかと思って、水に流してやる事にした。
数日後、母からこんな話を聞いた。
馬鹿女が何日か前の朝、玄関先で悲鳴を上げて気絶して救急車で運ばれていったそうだ。
母が集めた世間話の情報を総合すると、以下という事だったらしい・・・
1、馬鹿女には妹がいた
2、馬鹿女は妹の男を寝取って以来、妹とは疎遠だったらしい
3、妹が事故かなんかで死んだときに、形見分けで馬鹿女母から人形を押し付けられていた
4、気まずいので人形を捨てたらしい
5、捨てても捨てても人形が帰ってくるのでパニックを起こして気絶した
6、人形はその後、供養に出されたそうだ・・・
オレが悪かったのか?これは?w