私が子供の頃、家族で海に行ったときの話。
私は、海の家で水着に着替え浮き輪持って、さて泳ごうかと砂浜に出たのだが、なぜか目の前に母が後ろ向きで立っていて、私のほうを振り向き
「○○(私の名前)、さようなら」
と言って海に向かって歩いていった。
その時私は母が入水自殺するつもりだと思い、泣きじゃくりながら母の後を追いかけた。
しかしすぐに後ろから父に腕をつかまれてしまい、
「早くしないとお母さんが死んじゃう!」
と泣きながら父に懇願した。
そうしたら父は
「お母さんならここにいるだろうが!」
と言って海の家を指差した。
本当にいた。
てか母は海の家の畳の上でぐーすか寝てた。
驚いてすぐ海へ顔を戻すともう一人の母はいなくなっていた。
変な幻を見たもんだと当時は思っていたが、もしあの時父がいなかったらそのまま海中まで追いかけて溺れ死んでいたかもしれないなぁ
と思う今日この頃。