おかしな世界

おかしな世界 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

先日見た、夢の話。

小学生の頃の同級生たちと俺は小学校にいた。
ただし俺を含めみんなは大人?中学生か高校生で、小学生ではなかった。
もちろんその時は夢を見てるなんて思わなかった。
明晰夢なんて今まで生きてきて一回あるかないかぐらいだ。

なんでみんなが小学校にいるかは疑問にも思わなかった。
ちなみに、俺の小学校は春から周りの小学校と合併し新しい場所で勉強する。
そのため、母校は使われなくなるのだ。
だからなのかもしれない。

そこで、みんなは懐かしさを味わうために昇降口から校舎内に入る。
昇降口のすぐ右が1年生の教室だ。
その教室のある廊下には掲示物が貼られていた。

気になって、近づいて見てみると、よくわからない日本語の羅列があった。
平仮名・片仮名・漢字・記号・数字。
一つ一つは読めるのだが、どういう意味なのかはわからない。
文字化けのような感じだった。
あいにくどんな文字化けだったかは覚えていない。
他の同級生も同じようにみえるようで、小学1年生で習うことはない難しい漢字も多々あった。
「なんだこれ」「意味がわからん」みんなそう話していた。
ほかの教室へ行ったが、全部読めなかった。

これを見て俺は思い出した。
異世界の話(2chであったゲラゲラやそれに似た話)でも似たような現象だったと。
すぐさまこのことをみんなに話す。
ここは異世界なのか?だとしたら帰る方法はないのか?とみんなは考えだす。
ちなみに俺はこの時、異世界ではなく集団で幻覚でも見てるのだと思った。

しかしみんなは初めての現象、もちろん俺も初めてだったので対処法がわからない。
みんなはヒントを探すために一回家に帰ってみようということになった。
俺も自分のうちに帰っておばあちゃんにでも聞いてみるかと思い、帰り道が一緒な同級生と帰ることにした。

帰る前に俺はなぜか持っていたスマホをポケットから出し、掲示物の写真を撮ろうと思った。
すると、スマホのホームからカメラを起動しようと思ったがアイコンが全ておかしい。
アイコンの下の名前も掲示物同様おかしい。
ドットがずれているというか、砕けてる感じだった。
ただ、位置は変わっていなかったのとアイコンの雰囲気で選ぶと起動できた。
何枚か写真を取った。

同級生に帰ろうよと言われて、家に向かって歩き出す。
俺達がおかしいのか、それともこの世界がおかしいのか話し合っていた。
そして別れるところで別れた。
そしてふと気になった。
困ったらグーグル先生に聞いてみようと。

家に向かって歩きながら、ネットが出来るか確認した。
これまた位置とアイコンの雰囲気で見つけたChrome(夢を見た頃はスマホを新しいものに機種変したばっかりでプリインストールされてるChromeしかなかった)を起動した。

グーグルのホームページというか、検索画面が写った。
Googleの文字は砕けていた。
検索バーをタップして入力画面になる。
あかさたなはまやらわとフリック入力になるのだが、その表示されてたものが砕けていて読めなかった。
しかし、キーは四角く区切られていたのでこのまま打ち込んでみるかと思い、文字を打ち込んでみた。

打ち込んだ文字が表示できたり出来なかったり文字化けしたり、変わっていた。
適当に押して入力した後、検索をかけた。
検索結果も文字化けで読み取れなかった。

あちゃー、だめかー。
でも一応調べてみるか!と俺は感覚でフリック入力をし、頑張って「文字列 幻覚 治し方」みたいなことを調べた。感覚なので、間違っているのかもしれないが。

検索結果は同じく文字化けしていた。
いくら下にずらしても。
やっぱ無理かなと諦めかけたとき、読めるタイトルがあった。
残念ながらなんて書いてあったかは覚えていない。

当たりかな?と思いタップして開いてみると・・・

「いきなり意味不明な日本語が並んで困っているあなたに」

と書いてあり、俺達の事じゃないか!?と思った。

「この文字を目で見て、何回も何回も口にだして読めば元の世界に戻れるかもしれません。」

と書いてあった。
その下を見ると、たしか早口言葉のようなものだった。
似たような発音で、でも漢字が違ってて。
千葉滋賀佐賀みたいな・・・そんな感じだ。
詳しい内容は覚えていない。
とにかくそれを見て言い続けた。
家につくまでずーっと。

そうしていたら、一瞬ピカッとフラッシュを浴びたように眩しくなり、周りの看板に書いてある文字がわかるようになった。
文字を認識できた。
元の世界に戻ったのかどうかはわからないが、嬉しかった。

やった!みんなにこのサイトを見せれば元に戻せる!そう思ったその時。
家の前にいた俺の前に、先に帰った別の同級生がチャリンコに乗ってやってきた。
耳鼻科?眼科?に行ってきて、神経が安定するお薬もらったら治ったというのだ。

その薬をみんなに配って治そうと思ったところで目が覚めた。
夢だと気付き、ほっと胸を撫で下ろす。
時間が立ってしまうと今の夢が思い出せなくなると思い、テキストエディタを起動して黙々と書いた。

あれは、何だったんだろう。
俺の心の中に異世界に行きたいという願望があって、それを夢の中で実現してくれたのだろうか。
寝る前に怖い話まとめサイト巡り(オカ学はもちろん拝見しました)をして楽しんでいたからなのだろうか。

いずれにせよ、もしこんな夢をもう一度見ることがあるならば、スマホであのサイトのお世話になろう。
もしスマホを持っていなかったら、薬を飲もう。
俺はそう思った。

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