背後からの視線

背後からの視線 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

2ヶ月ほど前のある夜、風呂でいつものようにシャンプーをしていると後ろから誰かの視線を感じた。
ふと目を開けて後ろを振り向いても、誰もいない。
最初は気のせいかと思い気にもとめていなかった。

しかし、日が経つにつれてシャンプー中の背後からの視線というか気配はどんどん強くなっていった。
いつ振り返って見ても誰も居ないのだが、いつしか背後からの気配で背中がゾクゾクするくらいになっていた。
シャンプー中に目を閉じている時の怖いと思う気持ちがそうさせるのか、それまで不思議とシャンプーをしている時以外は気配を感じなかったのでまだよかったのだが、ある日とうとう事件は起こった。

その日、会社の飲み会で帰宅が遅くなったのでシャンプーは止めようかとも考えていたのだが、酔いもまわっていたしサッパリとしたかったので、いつものように恐々とシャンプーを始めた。
すぐにまた背後からの強烈な気配がする。
しかしその日は違った。

その日は気配だけでなく背後から女の笑い声まで聞こえてきた。
びっくりして振り向こうにも体が動かない。
誰に何を謝っているのか分からないけど、恐怖のあまりチキンな俺は心の中で「ごめんなさい!ごめんなさい!」と必死で謝り続けた。

しばらくそんな状態が続いたが、謝り続けていると次第に体が動くようになった。
その頃には背後の気配も無くなっていたので恐る恐る後ろを見ると、そこには物凄い形相でこちらを睨む全身血まみれの女が居る。

服は着ていた。

そこで記憶が無くなった俺は、明け方、寒さで目が覚めた。
どうやら、そのまま気絶していたらしい。
恥ずかしながら失禁していた。

それ以来、どんなに痒くても頭を洗っていない。

一ヶ月ほど前の出来事だ。

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