たいして、怖くないかもしれないけど、その時は怖かったのでちょいと投稿。
大学時代の話。
中学時代の友達数人と友人Aの家に集まって話をしていた。
深夜で、酒を飲みながらだったと思う。(CDTVとか見てたような・・・)
テレビを見たり、話をしたりしていた時、友人A
A「この前、高校時代の友達とXX(テレビとかで有名な心霊スポット)に行って来たよ」
俺達「マジ?あそこやばいんじゃないの?」
A「そこで写真を取ったんだけどさ」
と言って、部屋の端にあった封筒(現像した時に受け取るやつ)を取り、中から写真を取り出した。
俺達はその写真を受け取り、みんなで1枚ずつ見ていった。
XXは山道を登って行くので、目的地に行くまでの道のりみたいな写真が数枚。
目的地の場所(神社?)での写真などがあった。
深夜に行ったので、フラッシュのせいで目が光ったりしていて、面白半分で『こいつの目が怖ぇ~」とか言いながら見ていた。
すると友人Aが
A「この写真はマジでやべ~よ! XXに行って帰り道に撮ったヤツなんだけどさぁ~」
と言って、1枚の写真を見せてくれた。
写真には、XXの入り口?にある大きな石碑見たいな所で、友人Aを含め5人が写っている。
街灯とかあるので、他の写真に比べると明るくハッキリと友人達が写っていた。
写真を見て、まず目に付いたのが、写っている5人の目が全員フラッシュの反射?で光っていた。
「怖ぇ~全員、目から怪光線じゃん」とか言ってみんなで笑い、一瞬だけ和んだ。
すると友人Aが
「そうじゃなくって、うしろ。うしろだよ。」
写真は、大きな石碑を友人達が挟むように写っており、その後には林が写っていた。
友人Aはその林の部分を指をさした。
友人達の後ろに木がたくさん写っているが、フラッシュがあまり届いていないので薄暗く写っている。
「え?どの木?」と聞くと
A「この木とこの木の間に・・・」
と言われ見てみる。
すると友人の一人がわかったらしく
「うわ~ なんだよこれ!」
と騒いだ。他の人達(俺も含め)はよく見えなかったので、目を凝らしてみるとAが指差した木と木の間に手が写っていた。
それも19個(その時に数えた)。
写真を近づけてよく見ると、左側の木から左手、右側の木から右手。
ちゃんと開いている手もあれば、開きかかった手もあった。
何がやばいか、始めて気が付いた時は、怖いというより『何じゃコリャ?』という意識の方が強かった。
一瞬、間が開いて、友人の一人が
「これどうすんの?」
と、問い掛けるとAは
A「ん~別に身の回りで、悪い事が起きた訳じゃないし。」
A「それに、この写真はこいつら(写っている友達)も知ね~し」
A「テレビとかの心霊写真特集とかに出したら、金とか貰えっかな?」
とか、のん気に話だした。
「お寺とかに持って行って、御祓いとかしてもらったら?」
「今は、何も起きてないかもしれないけど、これから先に何か起きたら洒落にならんし」
と、俺達はAを説得して、お寺に持って行き、御祓いをするようになった。
とは言え、何処に持って行ったらいいのか解らないし、夜中っていうのもあり、次の日に、電話で調べて持っていく事にして、そのままみんなでAの家に泊まった。
夜が明け、昼過ぎぐらいに、電話帳で近くのお寺に電話して相談すると、そのお寺じゃダメなので、別のお寺を勧めてくれた。
そして電話をして、『とりあえず写真を見てからどうするか決めよう』とお寺の人に言われたので、みんなで写真を持ってお寺に行った。
お寺に着き、住職に『先程、連絡をした者です』と伝えると、『とりあえずこちらへ』と言われお堂に通された。
お堂に入り、住職に写真を見せた。
始めは、普通に写真に目を通す感じで見ていたが、しばらくすると住職は『ん~』と顔をしかめた。
住「この場所はXXですよね?」
A「あ、わかります?」
住「毎年ね、XXで写真を撮って、変なの写ったから御祓いして欲しってくるんですよ」
A「・・・」
住「よりによって、こんな場所で・・・」
A「この写真に写っているのってやばいんですか? 特番とかに応募とか・・・」
と、Aが話しをしていると、住職が突然、
住「無理だと思うよ。 ちゃんとした霊能者とかがこの写真を見たら、面白半分で放送はしないと思う」
「君達は、後ろの木の所に手があるだけだと思っているようだけど、手だけじゃないからね。」
そう言うと、住職は色々と語り出した。
住職の言葉にAを含め、俺達も驚いた。
この後、住職にこの写真がどういう物なのか聞かされた。
・この写真には俺達が見た『手』だけではなく、無数の霊が写っている
・写真に写っているAの友人2人は、霊感が非常に強いので、たくさん霊が寄って来たらしい。
・集まった霊は、XXで騒いだA達を襲いに来ていた。
・手が写っている木の間は、霊界へ繋がる道になっている。
・霊だけではなく、XXの地に奉られている、神が写っている。
・写真を撮った後、神がA達の近くに寄っていったので、誰も災いが起きずに済んだらしい。
・たぶんこの神が写っているので、番組とかで放送しないのではないか?
住職はまた写真を見て、
住「多分、こうやればあなたにも、この写真がみれますよ」
と言い、Aに写真を見せた。
俺達は、写真をよく見ることはできなかったけど、住職に言われ写真を見たAは
「・・・うわ~」と驚いていた。
住「とりあえず、この写真は持っていてもしょうがないので、ちゃんと処分しますからね」
と言われ、Aは『よろしくおねがいします』と返事をした。
住職に今後XXには遊びで行かないようにと、俺達も含めて注意されれ、お寺を後にした。
帰りに、車に乗り込む時、友人がAに「最後、写真を見た時 何を見たんだ?」と聞いた。
俺も気になっていたけど、Aに聞く勇気がなかった。
A「写真を逆さに見せられて、よく見ると石碑の所に顔が幾つも見えた。」
「そのうちの1つが、落ち武者みたいで、すごく怒っているように見えたんだ」
「それに、端の方に光みたいなのが見えたけど、今までそんなの写っていなかったと思し。」
「お前達に見せた写真と違う感じがした。ってか、写真が変わっていたぞ。」
と、Aが言った。
俺は見なくてよかったと思った。
おわり