不思議な体験と言えば、あれは小2の頃だった。
当時は運動場で毎日鬼ごっこして遊び、身体中擦り傷がたくさんあった。
んで、手のひらを擦りむく事もしょっちゅうだったんだけど、運動場で転んで手のひらを擦りむくと、
細かい砂粒がキズに入って、砂粒が入ったままキズ治ってしまうことがよくあった。
だから、後で自分で針を使って切開して取り出したりしてた。
針を使って切開すると当然痛いのだけど、自分が医者にでもなったような感覚で面白かった。
砂粒がある部分は黒ずんでいるからすぐにわかる。
その周辺を火で炙って消毒した針で切開する。
ある日、黒ずんでいる部分めがけて針を入れたんだけども、何かおかしい。
確かに黒いものが掌の中に入っているんだけど、砂粒じゃない。
でも、取り出さなきゃいけないという使命感に駆られたんだろう、奥まで針を刺して、黒ずんだ物体を取り出したんだ。
そしたら、それは何か水かきが付いた蛙の足のような謎の物体だった。
ちょうどアマガエルの前足位の大きさで、水かきも付いてた。
色は黒ずんでいた。
取り出したはいいものの、なんか気味が悪くなってすぐ捨てたんだ。
転んで蛙の足が掌の中に入るわけないし、第一入ってたら化膿どころの話じゃ済まないはず。
あれから医者になったわけだけども、それらしい症例はないし、今更不思議に思ってる。
なんだったんだろうなぁ、あれ。
当時のシチュエーションも鮮明に覚えてるし、ホント不思議。