はっきりした設定は忘れた。
寮生活をしていた外国の大学生(?)の話。
ある大学生Aは、20人が入寮している寮に住んでいた。
寮は大学から7kmほど離れたひっそりとしたところにあった。
その寮は4人一部屋で、AはBとCとDの4人と同じ部屋で寝泊まりの生活を共にしていた。
ある夜、寝ているとAさんは急に尿意を催して目が覚めて、トイレに行った。
トイレから帰って来て時計を見ると、午前2時30分を廻ったところであった。
『まだこんな時間か・・・』
Aは、また眠りにつこうとした。
が、あることに気付いた。
隣のふとんにBがいない。
玄関を見にいくと、Bの靴が無かった。どこかへでかけたようだった。
『こんな遅くに、どこに行ったんだろう?』
と思ったが、疲れていたため気に留めず、その夜は寝てしまった。
次の夜も
その次の夜も、
またその次の夜も、Aが夜中に目をさますとBはいなかった。
AはBが夜中に何をしているのかとても気になっていた
ある日Aは、Bが夜遅く寮を抜け出した時に、気付かれないようにあとをつけることに決めた。
その晩Aは眠ったふりをしてBが出かけるのを待った。
すると案の定、Bはむくっと起き上がり、靴を履きどこかへ出かけた。
Aも気付かれないようにあとを付けた。
Bは寮から300mほど離れた墓場に入っていった。
その墓場は茂みに囲まれた無気味な場所であった。
『こんな所にきてBの奴、何をする気だろう?』
Bはある墓石の前に立つと、Bは突然墓を掘り始めた。
棺桶を開け、持っていた斧で、中にある死体をぐちゃぐちゃに切り刻み始め、そしてその肉片をくちゃくちゃと食べ始めた。
Aはその光景を震えながら見ていた。
その時、Bがこちらに気付いた!
『誰だ!』
Bに顔は見られていなかったが、
Aは全速力で寮に向かって逃げた。
『待て!』
この世の物では無いような、テープを遅くしたような無気味な声を出しながらBが追い掛けて来た!
口や服は血だらけになっていて、手には死体を切り刻んだ斧を持っていた。
Aはなんとか寮に辿り着き、鍵を閉め慌てて自分の部屋の布団の中に潜り込んだ。
緊張とさっきの逃げたときのダッシュでで心臓がバクバク言っている。
Bは玄関を斧で破壊しようとしている。
ついに玄関が壊れ、Bが中に入って来た。
『どこだ!どこにいる?!』
無気味な大声を上げて、Bは二つとなりの部屋に入った。
Bは寝ている者ひとりひとりの左胸に手をあて、脈を見ているようだった。
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
『この部屋は違う!』
と言ってBはひとつ隣の部屋に入っていった。
心臓が高鳴る、必死で抑えようとするが抑えられない!
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
そしてついにAのいる部屋に入って来た!
Bは一人づつ調べ始めた
『お前か!?違う!』
『お前か!?違う!』
『お前だ!』