高校の時の友達ですごく明るい子なんだけど霊感が強いとかでよく怖い話をしてくれた。
なかでも印象に残ってるのが彼女の体験したというこの話。
ある夜、洗面所で歯磨きをしてたら後ろに誰かが来た気配がしたんだそうだ。
てっきり家族の誰かかと思ってそのまま歯磨いてたんだけどいっこうに動く気配がない。
ただ後ろに突っ立って彼女を見ているような。
ちらっと見ると裸足の足が見えたからやっぱり誰かいたんだと思って
「なにしてるん?」
と聞いたんだけど返事がない。
おかしいなと振り向くと誰もいなかったんだって。
居間に戻って今誰か来た?って聞いたんだけど家族は誰もそっちにはいかなかった と言われてぞくっとしたんだそうな。
幽霊だったのかなあなんて考えながらテレビを見ることにして しばらく画面を眺めてると台所から水が流れてる音がする。
出しっぱなしにしちゃってるのかと思って水を止めに台所に行ったら 流しの上に生首が。
びっくりして固まってるといきなり生首の目がかっと開いて目が合ってしまい 腰をぬかしそうになってそのまま動けずにいたら生首が叫んだ。
ああああああああああああああああ
って。
しかも正面にいるはずなのに耳元で言われてるみたいな響き方をしていてやばい!と思って彼女は転がるように居間に逃げた。
居間にいた弟に台所を確認しに行かせると生首はもうなかったそうだ。