携帯の電波

携帯の電波 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

これは、つい先日友人から聞いた怖いというよりちょっと不思議な話です
聞いた話ですので、足りない部分があったり文章が下手だったりするかもしれませんが、まぁご愛嬌ということで
その友人は今でもガラケーを使っている子で、その携帯に関する話です

わたしがこの話を聞いた前日、友人が学校から帰って何気なく携帯を開くと、いつもは三本立っている電波のアンテナが圏外になっていたそうです

一瞬「あれ?」と思ったそうですが、特に気にせず放っておいたそうです

そこから30分くらい「お母さん遅いなー」なんてどうということないことを考えながらぼーっとしているとお腹がすいてきて、冷蔵庫を覗くも食事を作れそうなものはなく仕方なく近くのコンビニへ食べ物を買いに出掛けたそうです

家を出る前にもう一度携帯を確認してみると、まだ電波は圏外
玄関を開けて道路に出て、そこで「おかしい」と思ったそうです
彼女の家は住宅街にあって、近くには公園やコンビニ、スーパーや食堂などいろんなお店があります
わたしが一度遊びに行ったときは、犬の散歩をしている人がいたり、公園では子供たちがきゃいきゃいと騒いで遊んでいたりととても賑やかでした
車通りも割と多いし

でも彼女が外に出たときは、一人も人がいなかったそうです
車は通っていましたが、1台か2台くらいと普段よりずっと少く不思議に思いつつコンビニへ行くと、そこにも従業員以外に人はいなかったそうです
その日は別に寒いという日ではなく、ましてや雪が降っているわけでもありませんでした
彼女が出掛けた時間帯も、いつもは人も車も多くなる時間帯だったそうで

買い物を済ませて家へ戻り、もう一度携帯を確認
まだ圏外
さすがに不気味に思っていると、母親が帰ってきて、その瞬間圏外の表示が消えていつも通りアンテナは三本立っていたそうです

これをわたしに話したとき、友人は「風景は変わらないのに、まるで別の世界にいるようで気味が悪かった」といっていました

わたしは電波は単純に受信がうまくできていなかっただけで、人通りなどはたまたま少なかっただけじゃないかと思うのですが…

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