白い鳥居

白い鳥居 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

初めてカキコさせていただきます。
2年ほど前に体験した話です。
あまり恐くはないと思いますが…。

私は不思議な夢を見ていました。
薄暗い林の中に私はたたずみ、目の前には赤い鳥居があります。
ふと気が付くと、腰に鈴をつけた赤い着物の少女が現れ、手招きをするのです。
少女は鳥居の奥へと歩き出し、私も無意識のまま後をついて行きます。
しばらく歩くと目の前には赤い鳥居と白い鳥居が現れ、道は二手に分かれていました。
すると突然少女はこちらを振り返り、

「マユを探して…」

と一言つぶやくとそのまま赤い鳥居へと歩いて行きました。
ここで私はなぜか赤い鳥居ではなく、白い鳥居を選んで歩き出すのです。
そして、いつもここで夢から覚めるのです。

そしてこの夢を見るようになってから、普段の生活にも少女が現れるようになりました。
学校や駅のホームなど場所は様々ですが、現れる時は決まって鈴の音が聞こえるのです。
特に悪さをするわけでもなく、悲しい瞳で私をじっと見つめているのです。

そこで当時付き合っていた彼女に相談をすることにしました。
しかし、一部始終を聞き終えた彼女は突然泣き出してしまったのです。

そしてたった一言呟きました、「ユイごめんね…」と。

しばらくして、落ち着きを取り戻した彼女に“ユイ”とは誰なのか聞いてみましたが、教えてくれませんでした。
ただ、最後に彼女から二つの忠告を受けました。

「夢の中の赤と白の鳥居では必ず白い鳥居を選ぶこと」

もう一つは

「私とは別れたほうがいい」

次の日から彼女とは全く連絡が取れなくなり、学校でも姿を見かけることはありませんでした。
それと同時にあの夢も見ることはなくなり、少女が私の前に現れることはなくなりました。
しかし、いくつかの疑問がまだ残っています。

〝マユ、ユイとは誰なのか?〟
〝彼女の涙と白い鳥居を選ぶ理由〟

結局いまだにこの疑問は解決されていません。

長文スマソ。

★この話の怖さはどうでした?
  • 全然怖くない
  • まぁまぁ怖い
  • 怖い
  • 超絶怖い!
  • 怖くないが面白い