小さい頃から両親が共働きで、よく母方の実家に弟と預けられてた。
私たち姉弟がいたから、年の近い従姉妹のお姉ちゃんもよく預けられてて、一緒に遊んだりしてた。
私たちは寝る時、一番奥にあるおばあちゃんの部屋で、おばあちゃんを真ん中にして並んで寝てた。
その部屋は昔、独身時代に母が使っていた部屋で、後から聞いたんだが、母はその部屋でハンパない恐怖体験をしてきたらしい。
そんなことは何も知らない小学生の頃の自分は、従姉妹の隣の端っこで寝ていたんだけど、中々寝付けなかった。
真夜中、何故か目が冴えてしまって眠れなくて悶々としてた。
すると何だか変な視線っていうか気配を感じて、ふっと足元の方にあるドアの方を見た。
薄暗い天井に何かいた。
めちゃくちゃ怖い顔でこっちを一点に見つめる、顔も知らないおじいさんが天井の角っこに張り付いてたんだ。
おじいさんは白い着流し?みたいな格好で、忍者!?スパイダーマン!?っていう感じで張り付いてた。
今思うと笑えるんだけど、あの時は洒落にならないくらい怖くて少女の頃の私は布団をかぶって、隣で寝てる従姉妹にしがみついて目をつぶった。
それからどうなったかはあんまり覚えてない。
結構自分は心霊体験多い方だと思うんだけど…母親が心霊体質だからかな。
ちなみにあのおじいさんの霊は、歌丸さんの顔を険しくしたような人だった。
親戚でいる人なのかな?