愛猫

愛猫 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

猫が好きで、猫の為なら泣けるという人にとってだけ、死ぬほど恐い話いれちゃいます。
話しじゃなくて記録かも、ですが。

もう数年前になってしまうのですが。
当時、猫を七匹飼っていました。大変可愛がっていました。

ところが、です。
生まれた時から半病人の猫が、ある年の6月、力尽きて死にました。
半病人だったくらいですから「寿命だったんだろう」と納得すべきところなのですが。異常なのはその後です。
同じ年の8月に、見た目は健康そのものだった猫が、庭で静かに息を引き取っていたんです。
亡くなる前、微妙に体重が減っていたので、気が付かなかったけれど、実は病気だったのだろうと思う他ありませんでした。

そしてまたしても同じ年の10月、10年以上飼っていた猫が、死亡しました。
この子は二年前から患いついていたので、立て続けではあるけれど、これまた寿命なのだろうと理解する他ありませんでした。
でも、なんだか二ヶ月おきです。変ですよね・・・。
それに、ここまでで終わりだったら、偶然が重なっただけだと、素直に信じる事が出来たのに。
悪夢は終わらなかったんです。

同じ年の12月。今度は健康そのものだった猫が交通事故で亡くなりました。
年明けて1月。健康そのものだった猫が、ある日を境にいなくなりました。
そうして三月。
1月にいなくなった猫の妹も行方不明になりました。
たった一年で、6匹の猫を失いました。
気が狂いそうに悲しかったです。

何故二ヶ月おきなのか。
私の家は昔から沢山猫を飼っていて、はるか昔に一匹家出した猫がいる程度で、だいたいは最後まで面倒を見てきました。
この一年間のような有様は、本当に特異な状態でした。

最後に残った猫だけは、今も生きて側にいます。

実は最初に死んだコの死ぬ前日、たまたま、猫たちの集合写真を撮っていたのですが、全く同じ写真二枚のうち、一枚は普通なのに、もう一枚は床から白い靄が立ち上ってました。
何か霊障だったのだろうかと、時々思います。

可愛がっていた猫が、明日死ぬか明日死ぬかと長期間緊張し続つづけたあの時期、私にとって、大変に恐かったのです。

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