大学に合格して部屋探ししてる時、部屋の状態がよくてできるだけ値段の安い所を探してました。
何件か不動産屋をハシゴしてる時、築6年、3F南東角部屋、1K11畳、\35k、バストイレ別(!)っていう物件があったんです。
当時としてはバストイレ別なんて珍しい、部屋の状態もいいらしいし、条件も最高なんで、ひょっとしたらアレな部屋かな?と。
それまで心霊現象のかけらすら体験したことが無かったので、ちょっと期待しながら見に行きました。
で、現場到着。
住宅街の奥まったところで車通りも少なそうで、結構いいところ。
こういう話でよく聞くようななんか嫌な感じとか、空気が淀んでるとかそんな変な雰囲気は全く感じませんでした。
そもそも霊感など全く無いので・・・
そして不動産屋さんに案内されるまま部屋の中に入りました。
状態は(・∀・)イイ!!
なんでこんな物件が・・・と思いながらトイレとか風呂とかを一通り見てからベランダから外の眺めを見てみようと思ってそっちの方に目を向けました。
そこにとんでもない物が・・・
その物件のベランダはコンクリートの壁の上に10センチくらいの高さの手摺がついてるようなデザインなんですが、そのコンクリートと手摺の隙間から女の人がジーっとこっちを見てるんですよ。
怒気を含んでるとか悲しげとかそんな感情は全く無かったですが、その無感情さが逆にヤバイ。
その部屋は3Fだし、ベランダの外には人が乗っかれるような出っ張りも無かったはずだし、ベランダに手をかけてる様子も無いし・・・
予想だにしない不意討ちにビビって一瞬、金縛り状態になってしまいました。
冷水を浴びたような・・・っていう表現がありますけど、あれって本当なんですね。
体温が数度一気に下がったような感覚でした。
ガクブルしながら
「ここはちょっと・・・」
と言葉を濁しながら逃亡・・・情けない・・・
部屋を出た後で、女の人がこっちを見てた件を不動産屋に話してみたら、
「ああやっぱりですか」
と。
どうやら今までこの部屋に入った人の話と一致しているらしい。
ただ、入居前に遭遇した人は私が初めてだったと・・・
表の通りからその部屋のベランダを見れるわけなんですが、さすがに見上げる気にはなりませんでしたね。
今度は見下ろしてるその女の人と目が合ってしまいそうで・・・
とっととその場から退散してきました。
それ以来、霊体験はやはりありませんが、たまに夢に見ます、あの目・・・((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ちなみにその物件ですが、この間たまたま近くに行く用事があったので見に行ってみたんですが、取り壊されて更地になってました・・・
建て替えようとしている雰囲気じゃなくて、取り壊して撤去した後、放置されているという雰囲気でした。
やっぱりかなりいわくありな物件だったんでしょうかね・・・