自称スピリチュアル・カウンセラーの友人から聞いた話です。
彼女は祖父母と両親、それに彼女と兄、隣には叔父、叔母夫婦が暮らしてるっていう今では珍しい大家族です。
3年前に祖母を亡くし、通夜は親戚一同で大きな部屋で寝たそうです。
深夜2時をまわった頃、ぺたりぺたりと廊下を歩く音が聞こえたそうです。
全員床についているというのに一体誰だろうかと思いましたが彼女は何かを感じ、起き上がるでもなく少し薄目を開けながらその音のする方向を追っていました。
すると、すすすと襖が開き細い手が戸にかかっているのを見ました。
ああ、お祖母ちゃんだと悟った彼女は何も言わずただ薄目で見守る事にしました。
彼女の悟った通り、死んだはずのお祖母ちゃんが頭だけ出してゆっくり辺りを見回しながら中に入ってきました。
ある程度、霊という世界に慣れていた彼女は特に驚くでもなく寝たふりを続けていました。
お祖母ちゃんはゆっくりと自分の方に近づいてきました。
しかしお祖母ちゃんは彼女を通り過ぎ、隣に寝ていた従妹に「次はお前だ」と言うとまたきた道をゆっくりとぺたりぺたり戻っていきました。
その4ヵ月後、従妹は謎の病にかかり、あっというまに亡骸となって家に帰ってきました。
また同じ様に寝ているとお祖母ちゃんが亡くなった時と同じ事が起こりました。
同じ様に廊下をぺたりぺたりと歩いてきて戸を開け、部屋に入り今度は端に寝る叔母に「次はお前だ」と言い残し去っていったそうです。
未だ叔母は元気にしているそうですが、彼女が言うには次は間違いなく叔母だそうです。
怖くないの?と尋ねましたが、彼女は「順番だからね」と悟りきっていました。
大学でも浮いてる彼女がいろんな意味で気になります。